1)パンチラジアス(パンチ肩の半径) = (パンチR)
パンチラジアス(パンチ肩の半径)の大きさは絞り性を大きく左右する要因になり、絞り荷重の大部分がパンチの肩で支えられ、パンチ先端によってブランク材が引張られながら成形されるのでブランク材の板厚が薄くなり破断され易くなる。
一般に、パンチラジアスの大きさは、次式の値が用いられている。
t = 板厚
rp = パンチラジアス
(4〜6) × t ≦ rp ≦ (10 〜 20) × t
2)ダイラジアス(ダイ肩の半径) = (ダイR)
ダイラジアス(ダイ肩の半径)の大きさは、パンチ肩の半径と同様に絞り加工性を大きく左右する要因になる。
ダイラジアス(rd)が次式の範囲を越えると、パンチラジアスと同様に不良が発生する。
一般に、ダイラジアスの大きさは、次式の値が用いられている。
t = 板厚
rd = ダイラジアス
(4〜6) × t ≦ rd ≦ (10 〜 20) × t
ダイラジアスの大きさが小さ過ぎると、ダイの肩部で引張りや曲げ戻しがきつく、ダイ肩部での割れが発生し、大き過ぎるとしわ押え面にかからないフランジ部分が多くなり、シワが発生する。