曲げの基本

5.スプリングバック対策


  U曲げ構造においてはスプリングバック対策を考慮し、金型を製作する。

  一般的な方法としては曲げパンチ先端に突起状の出っ張りを設けたストライキング式と
  クサビ状のVノッチを前工程で打つ等の方法がある。
  それらの方法はスプリングバック対策と引張られ対策(位置ズレ防止)を兼ねることが多い。


スプリングバック対策

曲げパンチ先端に出っ張りを設けその部分を材料に食い込ませることによりスプリングバックを防止する。

ストライキングの幅は約板厚とし最小は0.5程度、高さは高めに設定し試打ちの結果により調整する。

ストライキング部のチッピング(欠け)が発生し易い。
スプリングバック対策

前工程でクサビ形状を打ち次工程で曲げる。
曲げ位置、直角度が安定し易い。

クサビ深さは板厚の1/3以下で設定し試打ちの結果により調整する。

※ 製品の曲げ部強度が必要な場合は適用しない。