抜きの基本

7.抜きによる穴及び外形の変形



抜きによる穴及び外形の変形1 外形に近い穴、穴と穴が接近している場合、
いずれかが変形する。

抜きにより材料が板厚方向に移動する力が発生する。 そのため、前工程で加工した部分が変形する

厚板になるほど大きく変形する。

変形が心配されない間隔は、穴の端から穴の端(又は外形)までが板厚の2倍以上、必要とするが、穴の大きさ(形状)によって異なる。

抜きによる穴及び外形の変形2
※ 穴抜き最小径

一般的に丸穴は、通常の金型構造では板厚の1.5倍と云われている。
加工材が軟鋼(SPC系)の場合で板厚(T=1.2以上)では板厚より細い径で加工している実例もある。

金型構造でパンチガイドなど考慮して板厚と同寸程度まで実際には行われている。
また、パンチ径が細い場合は交換が容易な金型構造にする。