プレス金型とプレス加工について

5.金型の製作

5−3 加工



プレス金型は多数のプレートから構成されており、それらの代表的な加工方法としてマシニング(MC)加工、ワイヤーカット放電加工等があります。


その他ボール盤、ラジアルボール盤、フライス盤、旋盤、放電加工機、平面・整形研削盤などの「汎用機械」を使用する加工、および「手仕上げ」等、いろいろな加工方法があります。


マシニングセンター(MC)加工とは、ドリル加工(穴をあける)、リーマ加工(穴の仕上げ)、タップ加工(ネジ立て)、エンドミル加工などを「プログラム」により刃物を自動交換し「完全な自動加工」を行うことです。


ワイヤーカット放電加工とは、「プログラム」によりΦ0.2程度の黄銅線により放電し加工します。通電する物(金属)以外は加工できませんが、色々な形状やテーパ加工なども可能です。



加工の種類 工作機械名
ドリル・タップ
・リーマ加工
マシニングセンター
ラジアルボール盤
エンドミル加工 マシニングセンター
フライス盤(NC含む)
放電加工 ワイヤーカット
形彫り
研削加工 平面研削盤
円筒研削盤
旋削加工 旋盤(NC含む)

このように「プログラム」によりコンピュータで数値制御され作動する機械を
「NC機械」といいます。


≪放電加工の原理≫

電極にパルス電流を流し、電極からワークへ放電が起きる一定のギャップを保ちながら数μSという超短時間の間に溶解・ 爆発を繰り返すことによって徐々にワークを加工します。加工精度は±数μmを実現することが可能です。