プレス金型とプレス加工について

5.金型の製作

5-4 組立・トライ・調整



(1) 組 立

組立は、各加工が終わった部品を図面を参照しながら組立てていきます。製品図、型図、設計者の意図を考え、調整しながら組み上げていきます。上型・下型の干渉など、後でトラブルにならないよう事前にチェックしてトライをします。



(2) トライ・調整

トライとは、組み上げた金型を「プレス機」に取り付けて「試し打ち」を行うことです。 トライでは金型が完全な状態に仕上がっているか検証し、そしてトライした製品の品質(寸法精度)が満たされているか測定・確認を行います。


その結果が悪ければ、組立てた金型を分解し調整が必要な部品を修正し何度も「組立・トライ・調整」を繰り返して完全な金型に仕上げます。


つまり「トライ」とは、最終的な確認をする最も重要な工程であると言えます。トライした製品の品質と、金型が共に完全な状態に仕上がって金型製作が完了します。