プレス金型とプレス加工について

5.金型の製作

5−2 材料・部品



金型を構成する各部品は、素材(鋼材)から加工する物と購入部品(市販部品)の2つに大別されます。

設計図(金型図面)が完成した段階で、金型製作に必要な鋼材と市販部品等を購入します。



主な金型材料

材   質 熱 処 理 ※ 表面処理(TIC・TD) 部 品 名
ハイス鋼 SKH9 パンチ、ダイ等
ダイス鋼 SKD11 パンチ、ダイ等
炭素鋼 S50C × ダイセット・クランププレート・ゲタ 等
一般鋼 SS400 × × カムスライド・ガイド等

≪熱処理(ねつしょり、heat treatment)≫とは、
加熱・冷却により素材の性質を変化させる処理のこと。
金属などを加熱・冷却して硬度や性質を変化させること。
一般的に「焼入れ」などとも呼ばれる。


部品の購入

一般的に、ガイドポスト・パンチ・コイルスプリング・カムスライドなど多くの部品が「ミスミ規格」を参照して設計されるため、 その規格品、あるいはそれに準じた他社規格品を各仕入れ先から購入します。