一般的な曲げ形状
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V曲げ |
カール曲げ |
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U曲げ |
ヘミング曲げ |
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 |
段曲げ |
半円U曲げ |
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ハット |
パイプ |
曲げについて
左図に、一般的な曲げ形状であるが、その呼称は会社によって若干違いがある。
ここで述べたことが曲げの全てでは無いが、曲げ加工においての重要な要素であり、他の曲げ形状にも関係するので基本として捉えて頂きたい。
今回は、V曲げ、U曲げでの説明であるが、曲げ形状にはその他、多くの形状があり、製品寸法精度によっては、1回で曲げられず、複数の曲げ工程が必要な場合もあり、その他の曲げ形状については別途説明とする。
曲げの問題点
スプリングバックによる曲げ形状の開き
材料の延び、縮みによって発生するクラック、またはシワ
曲げ部の板厚減少
曲げ形状の歪(ソリ)
引張られによる寸法精度のバラツキ
ショックライン部の平面度確保
今後の課題
現在の自動車部品には高張力鋼板(ハイテン材)が多く使用され、材質が硬いために発生する難題が多い。ハイテン材はスプリングバック率が大きい、延性が低いことによってクラックが発生し易い、金型のパンチ、ダイのカジリ発生など、問題が多くあり、解決するには実際の経験を基に(実績データの収集と分析、その応用)金型設計での対策が必要であり、また、抜きの基本でも述べたとおり、今後はネットシェイプ化であり、ハイテン材などの難材を曲げるだけでなく、部分的な増肉、減肉を可能にする板鍛造技術を取り入れた複合曲げ成形の実現を目指し、自社技術を開発することである。